すっかり気温も下がり冷え性の方にはつらい時期になりましたね。
自律神経やホルモン分泌のバランス、筋肉量の不足、偏った食事など。いろんな原因が言われる冷え症状。対策法も沢山紹介されてますね。いろいろ試している方も多いのではないでしょうか。なのでここでは体の機能を利用した対策法を書きたいと思います。もうすでに気を付けている場合や、いろいろやるのは面倒臭いという方は「冷え性に対して鍼灸やその他の施術でできること」をご覧ください。
【冷え性対策4つ】
- 活動と睡眠
- ストレス解消
- エネルギー摂取
- 鍼灸やその他の施術(別記事)
●適度な活動と睡眠
→筋肉が活動しエネルギーを消費することで熱を生みます。震えは体が危機を感じて熱を生もうとする筋肉運動です。そうなる前に適度な活動をすることで熱を生み、血流で運ぶことで末端の温度を上げます。寒い時期はどうしてもじっとしてしまいがちですが、屋内外問わず活動的にするのがいいでしょう。
1ℓの水を1℃上げるのに必要なエネルギーが1kcalです。体温を上げるのであればある程度エネルギーを消費できる活動がいいです。(強度、時間などを体に合わせて)
睡眠が不十分だと疲労も回復しないので、代謝を落として体を守ろうという反応がでます。適度に活動して、睡眠でしっかり疲労をとる。これが実践できれば生活も充実していいですね~。
●ストレス解消
→心理的・身体的ストレスともに影響します。ストレスがかかると手足の末端の血管が収縮し、体の重要な器官がある頭部・体幹部に血液を集めて守る態勢をとります。イライラきたときや人前で緊張したとき、極度に寒く感じた時に顔が赤く成ったり手足が白っぽくなるのは、どれも血流量の変化が起こる“ストレスに対する体の反応”です。
最近はスマホやパソコンなど目に光を浴びる機会も多いでしょうからよりストレス反応は起こり易いかもしれませんね。じっとしたままで呼吸も浅くなり、筋肉活動も少なくなるので血流量はかなり落ちます。
ちなみに、この時期意外と多い水分の摂取不足も体にとって危機なのでストレスです(制限が必要な方は仕方ないですが)。血圧をどうにか保とうと少なくなった体液を体の中心に集めるために同じような反応が出ます。
様々なストレスを解消することで末端の血管を拡張し易くなり、血流による体温の運搬が行いやすくなります。
ティータイムに温かい飲み物で一息つけたらいいですね。お菓子もついでに…
●必要なエネルギーは適度に摂取する。
→体温を上げるには適度な活動をと説明しましたが、エネルギーの代謝がないと活動できません。また胃や腸などの消化管も筋肉なので、消化吸収する過程で活発に動くと熱を生みます。体の中心の温度が上がると手足の血管も拡張しだして熱が運ばれます。消化・吸収したエネルギーを運ぶために血流量も増えます。最近ではいろいろと冷え性に有効な成分についても耳にすることがありますが、まず活動に必要なエネルギーを適度に摂取することが大事です。(お医者さんに食事制限するよう言われている方は守ってください。)
またエネルギーを“食物から摂取”することで消化管が活発に動いて熱を産生します。最近は手っ取り早くエネルギーを摂取できるものがありますが、消化管活動を活発にして体温を上げたい場合はしっかり食物から摂取するのがいいと思います。「お腹は減っているけど食べる時間無い!」というときにはかなり便利ですけどね。
ここまで3つ、理由とともに書きましたがどうでしたか。もうすでに取り組んでいるけど改善しない。または取り組むのが面倒くさいけど改善させたい。という方は「冷え性に対して鍼灸やその他の施術でできること」をご覧ください。
つづく…